2013年3月3日
社会奉仕フォーラムとして吉田山に桜の植樹をおこないました
福井 晟
3月3日朝、ぞくぞくと大人も子供も元気に吉田神社の広場に集っていただいた。その数120人余。昨夜の小雪まじりもウソのよう。誰がお天気男なのか。吉田山の桜の行事はいつも晴れてくれる。やはり吉田の大神様のおかげだろう。開式のセレモニーもソコソコで参加者は山頂へ。吉田山ではこの日を前に、地元の津田さんをリーダーとされた方々により、穴は掘られ、支柱の杭はしっかりと打ち込まれ、定植される山桜は待っていた。皆んな10本の桜にそれぞれ分れる。リーダーに選ばれた人々は、桜の植え方、幹養生の布の巻き方、縄の締め方、と習い、土や肥料水の遣り方までしっかりと教わる。全員楽しく植込みに精を出し、今年の植樹は無事に終る。
心地よい汗をかき、お茶をのむ。何と気持ちのよい一刻だ。奉仕の醍醐味とはこのことだろう。私は与えられたこの稿で「吉田山の里山を再生する会」で討議された問題点等をご報告して、その責を果たせたい。
まずは、これからも樹を伐り続けて桜ばかりかとの問にはノウ。吉田山は吉田神社の鎮守の森であるから地元の私達は、手入れの出来た森を守りたい。澤井宮司もはっきりと手入れを明言。続いて植樹の為の伐採について心配の声の中に、子供達の安全ばかりが前に出て、子供達の冒険出来る山であっても欲しいし、鳥やクワガタ虫の育つ山をも望みたい。
となると目の仇のようにナラを伐るのも少し考えなければならないし、紅葉の植樹もあるだろう。昨年からは思い 切って大木が伐られたが、その後始末は大変で、「薪ストーブの会」も遠方から参加していただくことになったが、薪用の木は嬉しいが、小枝や枯葉は余り欲しくないのが本音で、又余りキレイに小枝や枯葉を整理すると山肌が洗われて、雨水により山が荒れ、樹木の栄養不良がおこる。どうやら、山の保全と堆肥にして再利用することが最善の策らしい。幸い京都市の制度助成により堆肥用の袋を散歩道等に置くことを相談し始めているのが現状です。一生懸命桜を植えていただいて今年で53本。しかし水遣りの大変さは格別で、ホースも2台買ってもらってつないだがナカナカ大変。竹中稲荷の参道に植えられた桜でも、地元の女性がよく水遣りしていただいた桜は、遠い所の桜とでは全く成長は別格で大きくなり、片や5本位は枯らしてしまった。嬉しい報告は、手入れされた山の桜の根元には、松の芽が生えてきたのがアチコチで見うけられる。昔は赤松と桜の山と聞いて来た吉田山が蘇ってきたのか。私達の孫達が、吉田山で春は花見、秋は紅葉や松茸狩りと楽しむ姿を天国から眺めたい。