今年度の社会奉仕フォーラムが、3月2日土曜日、吉田山公園にて、春と呼ぶには程遠い、小雪が舞う寒い曇天の中、何とか無事に開催することができました。
今期の社会奉仕フォーラムは、フレイル(年を重ねることにより、体や心が弱った状態のこと)予防をテーマとして、大きく2つのことを実施しました。
まず1点目は、ロータリー財団地区補助金を活用し、吉田山公園に腹筋ベンチ、ぶら下がりという2つの器具を寄贈しました。地域住民の方々に広く、末永く利用していただきたいという願いと、この器具に京都東ロータリークラブの名前を刻んでおくことにより、当クラブの存在や活動にも気を留めて頂くきっかけとなればと考えた次第です。
2点目として、京都市の協力を仰ぎ、健康の集いと称したフレイル予防のための健康教室を開催しました。今後、この吉田山公園での定期的な開催を目論んでの企画です。
さて、当日ですが、まず健康器具を吉田山公園に寄贈したことにより、京都市から感謝状を頂戴することとなった為、その感謝状の贈呈式を行いました。京都市からは、京都市建設局の田中土木技術・防災減災・公園利活用担当局長にご出席いただき、感謝状を授与して頂きました。2月の選挙で新たに就任された松井京都市長が就任後最初に署名された感謝状とのことでした。
その後、左京区地域介護予防推進センターから来ていただいた山田玲子先生の指導のもと、参加者全員で実際に身体を動かしました。左右非対称に腕や足を動かしたり、リズムに合わせて動いたりと、普段の生活では中々行わない動きに、参加者全員四苦八苦しておりました。とても寒い日だったのですが、そして、たった約40分くらいだったにも関わらず、汗がにじんでくるほどの運動となりました。高齢者向けの運動と高をくくっておりましたが、全くついていけず、自分の不甲斐なさを感じた次第です。途中、ちょうど吉田山公園を視察で歩いていた左京区長も一緒に汗を流しておりました。体操終了後、当クラブが寄付した腹筋ベンチ、ぶら下がりの利用方法についても指導をうけました。クラブを代表して、中村会長が腹筋ベンチにて力強く腹筋をされていたことと、ぶら下がりでは三田村会員が軽く懸垂をしていたことには驚きました。
フレイル予防対策は、高齢者の健康寿命に寄与し、ひいては健全な地域社会の維持につながる重要な施策であり、この健康の集いは、微力ながらもこの施策に貢献できるものと考えます。ただし、社会奉仕フォーラムとして、また当クラブが主催する企画としては今回のみとなります。今後については、地域住民の協力を仰ぎ、また引続きセンターから講師の派遣をしていただきながら、6月までは継続して月1回の開催が決まっております。ただ、この6月の開催までの段階で、ある程度参加人数が確保できなければ、7月以降の継続については確約されておりません。できることなら、この健康の集いを吉田山公園に定着させたいと願っております。吉田山公園近隣のお知り合いの方にお声かけ頂く、さらには会員自らご参加頂くなど、会員皆様の引続きのご支援、ご協力を賜ることができれば幸いです。どうぞよろしくお願いします。