青少年奉仕フォーラム報告

青少年奉仕委員会 徳田洋典

本年度の青少年奉仕フォーラムは去る12月17日(土)に同志社大学 服部篤子教授をはじめ同志社ミツバチラボ・服部研究室の皆様にご協力いただき、同志社大学烏丸キャンパス志高館にて「蜜蝋でクリスマスキャンドルを作ろう」と題しまして、体験型ワークショップを一般の参加者を含め、39名のご参加で開催いたしました。

冒頭に今村会長よりロータリークラブがこれまで行ってきた養蜂事業「みつばちプロジェクト」の話を交えてご挨拶をいただいた後、前半は服部教授からご講演、クイズや質疑を行っていただきました。ミツバチの生態や働きバチの一生について、季節ごとにどんな植物から蜜をあつめるのかなど、パネルや札を使って出題され、大人も悩みながら回答する中、昆虫が大好きな小学生が見事に全問正解。参加者の皆さんや服部教授からミツバチ博士と命名され、その後も発表など積極的に参加してくれて、主催側として大変嬉しいことでありました。約40分の講演の後、屋上に養蜂箱の見学へ行きました。当日は天気があまり良くなく、小雨が降る中の見学となりましたので時間を短縮して行いました。教室で子供たちが子供用の保護服に着替えた姿がとても可愛らしく印象に残っております。ミツバチ博士は興味津々の様子で、隈なく屋上養蜂箱を見学していました。

後半は、蜜蝋キャンドル作りや採取した蜂蜜の実食などのワークショップを行いました。今回は蜜蝋シートを使っての作成としました。蜜蝋シートはセイヨウミツバチの巣礎と呼ばれ、巣枠に張って巣箱に入れておくと、ミツバチが蜜や卵を蓄える基礎となるものです。そのシートに作る形をきめて線を引き、ハサミで切り取り、ロウソクの芯を入れて端から巻いてクルクルしていくと蜜蝋キャンドルは出来上がります。リハーサルを終え、短時間で出来るので時間が余ってしまうのではないか、簡単すぎるのではないかと服部教授と懸念しておりましたが、意外と子供達は作業に時間がかかるというか、丁寧に作っていたようで、少し時間ができた出来た子は二つ目を作成していただく程度の時間調整で行えました。もう一種類の蜜蝋キャンドルは、蜜蝋シートを小さくちぎり、鍋にいれ、電気コンロで溶かした蜜蝋を、シリコン製の型枠に流し込み、冷ませて型から外すという製法です。火傷する可能性があったため今回は実演で行うこととし、洋菓子カヌレの型で作成し、参加いただいた子供にお土産としてお渡しいたしました。最後に蜂蜜の実食を行いました。今年採蜜したもの、昨年採蜜したもの、別の場所で採れたもの、と味比べを楽しまれていました。もう一つお土産としてお持ち帰りいただいたキャンドルコースターは、京丹後市で環境保全活動をされている八隅孝治さんが、海洋プラスチックごみやペットボトルキャップをリサイクルして作られたもので、SDGsの観点からも注目されているコースターです。

ミツバチがいるから、野菜や果物など、人間が食べているものが出来るということ、自然環境の大切さ、環境のことについて、少しでも子供たちが考える時間になっていれば幸いです。

また、当初は参加者の皆さんと作った蜜蝋キャンドルを使って、年忘れ例会にてキャンドルサービスをしようと計画しましたが、事業当日はその余裕もなく、また皆さんがせっかく作ったキャンドルをいただきたいと言う勇気もなく、年忘れ例会でのキャンドルは徳田家製になりましたことを付け加え、青少年奉仕フォーラムのご報告とさせていただきます。