本年度、京都東ロータリークラブ会長を務めさせていただくことになりました鶴田哲司です。創立70周年という節目にあたり、その重責を深く受け止めております。皆様のご支援をいただきながら、誠心誠意、努めてまいりますので、よろしくお願い申し上げます。
ロータリークラブとは、さまざまな職業に携わる人々が、地域社会や国際社会の課題に向き合いながら、奉仕を通じてより良い社会の実現を目指す国際的な団体です。1905年にアメリカ・シカゴで創設され、現在では世界200以上の国と地域に広がり、約3万クラブが活動しています。その基本理念は「超我の奉仕」であり、自らの利益を超えて社会のために尽くすという精神が一人ひとりの行動の原点となっています。
京都東ロータリークラブは、1956年5月21日、京都ロータリークラブをスポンサーに、23名のチャーターメンバーによって設立されました。創立以来70年にわたり、地域に根ざした奉仕活動を地道に積み重ねてまいりました。今日では、会員一人ひとりが高い倫理観をもって行動することにより、信頼と尊敬を得るクラブとして、その姿を育んでまいりました。
現在、当クラブには40歳代から90歳代までの幅広い世代、80数名の会員が在籍しています。企業経営者をはじめ、医師・弁護士といった専門職に加え、学術、文化、芸術などの分野で高い専門性を発揮されている方々など、多彩な職業人が集い、それぞれの立場から社会に貢献する活動に取り組んでいます。すべての会員が職業人としての倫理観を大切にし、地域社会の課題を自らの責任として受け止める姿勢を共有していることが、当クラブの大きな特長です。
ロータリーの奉仕には、「職業奉仕(職業を通じた社会貢献)」、「社会奉仕(地域への支援)」、「国際奉仕(世界への支援)」、「青少年奉仕(次世代の育成)」といった多様な分野があります。当クラブでも、例会やフォーラムを通じて互いに学び合い、温かな親睦の輪を大切にしながら、地域社会に根差した具体的な奉仕活動を継続的に展開しております。
このたびの創立70周年という大きな節目にあたり、私たちは、これまでクラブに関わってこられた多くの方々のご尽力に、あらためて深く感謝の意を表したいと思います。先人たちが積み上げてこられた歩みの重みを受け止めながら、その精神を次の世代へとしっかりと受け継いでいくことが、今を担う私たちの使命であると考えております。
また、私たちが日々ロータリー活動に専心できるのは、地域の皆様の温かい支えがあってこそ可能であるということを忘れず、その感謝の気持ちを社会への貢献という形で表していきたいと願っております。
本年度は、「感謝を行動に変える一年」と位置づけ、70周年という特別な年を、クラブの歩みを振り返るとともに、未来への新たな一歩を踏み出す機会としたいと考えております。多くの皆様とともにこの節目を喜び合いながら、これからの社会により良い影響をもたらすために、会員一同、力を合わせて邁進してまいります。
今後とも京都東ロータリークラブへのご理解とご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。