「ミャンマー奉仕訪問団」ご報告

世界社会奉仕委員長 室 公博

11月30日AM6:30、宿泊先であるセドナ・ホテル・ヤンゴンから、目的地ヒンタダ地区ナベーゴン村小学校を目指して、ハイエース2台で出発。ヤンゴンから小学校までは約450km。およそ京都~東京間を、お世辞にもあまりキレイでない舗装の道路を激走し、ヤレヤレという思いとともに昼過ぎに小学校に到着しました。

ところが小学校の中に入ると、校舎の入口で大勢の子供たちや地域の皆さんが笑顔で私たちをお出迎えされているではありませんか!思わぬ歓迎に道中の疲れも一瞬で吹っ飛んでしまいました。

PM1:00、百葉箱(気象観測機器)の寄贈式典がスタート。ヒンタダ地区副知事様をはじめ、学校や地域の方々70名ほどの出席がありました。冒頭に山岸会長から「この気象観測機器を利用して一人でも命を失うことがないように祈っております」と挨拶がありました。
続いてSEEDS AISAのスタッフによる研修ワークショップが開催され、気候とその影響についてスライドを交えて説明があり、村の皆さんが真剣な表情でお話を聞いておられたのが印象的でした。百葉箱の前での設置セレモニーでは山岸会長、副知事、鶴田委員長と子供たちによるリボンカットが行われ、ナベーゴン村村長、小学校の校長先生から感謝の言葉が述べられました。式典の最後に質問コーナーがあり、当クラブメンバーからも現地の方々へ、地域の産業や災害の現状についての質問がありました。山岸会長夫人淳子様からは「男性は子育てに協力していますか?」といった質問が出され、その質問に村の男性たちが一斉にうなずいたのは見ていて面白かったです。終始たいへんに和やかな雰囲気で式典が進みました。今回、ナベーゴン村の他にも、ミャンマー工学会に1か所、他の小学校に4か所の合計6か所の百葉箱を寄贈いたしました。

鶴田国際奉仕委員長の2年越しの想いが実を結び、この事業を通じて、地域の皆様に気象観測の大切さを認識していただく良い機会となったと思います。また私自身、現地の子供たちの無邪気な笑顔や、地元の方々の心からのおもてなしや感謝の気持ちを肌で感じることができたのは、こうして現地に来られたからだと思います。本当にいい経験をさせていただきました。
最後になりますが、協力団体のSEEDS AISAの皆様、安全な旅のため職業奉仕を実践いただきました鵜飼会員をはじめ、ご参加いただきました皆様に心から感謝を申し上げます。